休養に薬物療法を併せて

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入院治療のメリット

うつ病診断後は、生命の危険がある場合などを除いて通院治療が始まるのが一般的です。治療は休養と薬物療法をベースに、精神療法が合わさることが多いです。薬は、脳内環境を調整するために抗うつ剤が使われます。うつ病の原因は明確になっていないものの、神経伝達物質が正常に働かないことが原因の一つだと考えられているからです。それに加えて、神経伝達物質の働きを阻害するのがストレスではないかと考えられているので、休養が大切なのです。理想は仕事を休んで家族の下で過ごすことですが、無理な人も多く、働きながら通院治療を行う人もいます。仕事を続けるにしても、仕事量を減らすなどの工夫はしたいところです。抗うつ剤は鎮痛剤のようにすぐ効き目が現れるものではなく、1週間から2週間経って徐々に効いてくるものです。そのくらい飲み続けても効果がない場合や、副作用が辛い場合は、他の種類に変更してもらいます。また、効果が現れて普通の状態に戻ったように見えても、服用をストップすると再発することが多いので、最低半年は常用します。うつ病にはいくつか種類があり、それに合わせた薬を処方することが大切です。診断を誤ると治療が遅れてしまいますが、症状が表に表れない病気であるため、簡単なことではありません。患者が自分の状態をできるだけ正確に伝えると、誤診を防ぐことが可能です。大うつ病性障害と診断されて緊急入院となる人は稀です。緊急入院と診断される患者は、双極性障害の患者や自分を傷付ける恐れのある患者などです。ですから、通院治療で回復が期待できる患者がほとんどです。しかし、休養を取るのが困難な人などは、施設が空いていれば入院することもできます。入院治療のメリットは、入院することで半強制的に仕事が休める点と、生活リズムを整えられる点です。うつ病に罹った患者の多くは仕事関係、人間関係に大きなストレスを感じているので、しばらく仕事から離れることで、ストレスの元から離れられます。それから、一定の生活リズムによって、ストレスが緩和されていくことも期待できます。うつ病は急性期と回復期、再発予防期の3つに分けられますが、回復期には調子の良い日と悪い日が波のように襲ってくることは珍しくありません。そうすると調子の良い日を基準にしてしまい、調子が悪くなると自己嫌悪の気持ちが湧いてくることが多々あります。自己嫌悪に陥ったときに一人でいると、落ち込んだ気持ちから立ち直るのが大変です。でも、入院施設には同じ病で苦しむ患者がいて、看護師などもいてくれます。「自分だけではない」という事実が、強力な後ろ盾となってくれるかもしれません。

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